Fishing Show

 

 誰かから風邪をもらってしまったようで、フィッシングショーの最終日の午後には声が出なくなって困った。それでも症状が出たのは最終日だけだったし、声以外は体が多少だるい程度で済んだのはもっけの幸い。昨日は一日休んで、夜は定休日のジーニョに家族で出かけて、ジーニョ夫婦と幹事の二人と新年会の打ち上げと称した手巻き寿司&鍋パーティーは最高の骨休めとなった。

 

 

 それにしても毎年この一週間はきつい。身体的にハードなのはもちろん精神的にも。一介のインディメーカーが問屋の展示会とフィッシングショーに存在意義を求めることの精神的な葛藤というと大げさではあるけれど、ま、そういう自分自身への問いかけというのはいつもつきまとうわけで、それはそれ相応の負担となってどうやら体にのしかかるようだ。それとは別に音楽でいうところのライブパフォーマンスの場、つまりはステージとしての程よい緊張感が刺激になるということもありはするのだけれど。

 

 

 展示して受注もしたスウィーピー DB グリッタースペシャルレスイズモアとのコラボのアバクスとコズモDBは、手にとって眺める人も多く、好評を博してくれて嬉しい限り。これらは4月にリリース予定。スウィーピー DB グリッタースペシャルは全国の釣具店にて12日までご予約可能です。

 

 

 それとは別にブースを訪れる人が手にすることが多かったのは、スウィング・リトモのペンギン。トップウォーターだとか、ハンドメイドだとかに興味がないと思われるお客さんにもアピールしていて、これには気を良くした俺だった。

 

 

 もう一つ人目をひいていたのはスウィーピーJ DP。すでに昨夏にリリースをしたとはいうものの、フィッシングショーに来るお客さんにはまだまだ認知度は低く、テールのフィンにピックを使っていることや、デザインそのものの見てくれの物珍しさに感嘆の声をあげる人も少なくなかった。

 

 今年は新型のプラスチックルアーを見送って、引き続きこいつをプッシュするつもりなので、わずかながらも手応えを感じて一安心。これがもっともっと売れてくれないと、すっきり次のプロダクトに行けないということもあるので、皆様もどうかスウィーピーJ DPをよろしく!

 

 

 海外からの来場者も多く、足を止める人や質問してくれる人もいて、これは大きな展示会ならではのいわば醍醐味ということもできなくはない。実際にタイのお店なんかはかなりの数を仕入れてくれたりもした。それに一人のアメリカンは、梅田の1BANでうちのルアーをいくつか買ってくれたよう。聞くところによると彼はプロのガイドらしく、そんな彼がうちのルアーに目を止めてくれたことがとても嬉しかった。メキシコにも遠征することのある彼とは、つかの間話が盛り上がる。facebookで繋がった彼からの、うちのルアーで魚を釣った画像が待ち遠しい。

 

 

 

 話変わって、そんなフィッシングショーにはここ数年ツイードのジャケット姿で挑んでいたのだけれど、今年は趣向を変えてレザーのフライトジャケットで。というのも、グルテンフリーのおかげで痩せたせいで、もう十五年以上も前にジャストサイズで買ったヴィンテージのこのG1が楽に入るのが嬉しくて。そんなわけでこの冬はこれともう一着のフライトジャケットA2の着用率が増している次第。結局この三日間はG1にレッドウィングかダナーのワークブーツ、それにこの冬新調したオープンカラーのウールのシャツとポークパイハットで通したのだった。

 

 痩せたことに対する他人の評は概ね良好。貧相になったとか、老けたとか、そんな少数意見もなくはないのだけれど、健康的に痩せるならそれに越したことはないと俺自身は思っている。それに、痩せるために始めたグルテンフリーではないのだけれど、G1同様、昔のズボンがまた履けるなんていうのは思ってもみなかったありがたい副産物だ。

 

保存保存保存保存

保存保存

保存保存

| - |
Sweepy, Abucus & Cosmo

 

 魚矢別注のSweepy DB(スウィーピー・デル・ブランコ)は当初予定していた2カラーではなく、絞り切れずこの際ご覧の3カラー展開に。いずれも異例のグリッターモデル。

 

 このプラグ、アンバランスな扁平ボディとフィンによる、まさにほうきで掃くようなスウィープ・スライド・ターンが魅力。軽快で急角度の切れ込みに加え、ステンレスのフィンとさらにはボディ全体を覆うグリッターが特徴的なフラッシングを生むのです。さらに断っておくと、前回リリースしたウレタン発泡モデルとは違ってウッドの1stモデルとシェイプを同じにし、比重とウェイトバランスを見直してもおります。一つにはこれがグリッターモデルということに理由があるのです。

 

 グリッターを全体にまぶし、さらにはこれを平坦にするがために異常なくらいのコーティングを施すので、この我々が俗にいうグリグリは普通の塗装に比べかなり重量が増すことになる。それを是正するためにウッドでは比較的軽い個体を選別してこれに充てるのだけれど、比重の安定しているウレタンではこれが逆に仇になるため、比重を軽くして対処しているということ。加えて、ブランクは万が一レギュラーの塗装をする場合のことも考えて、ウェイトバランスを変更できるよう、このところのウッドプラグと同じように、サーフェイスリグの内側にウエィト用のホールを設けてある。

 

 魚矢スペシャルはグリグリにしようという、その思いつきが大変面倒な手間を生んでしまったという顛末でした。

 

 いつものディーラー、それから全国の釣具屋さんにてご予約承ります。ご予約締め切りは2/12、リリースは4月の予定。

 

 

 

 それから既報の通り、フィッシングショーの業者日(2月2日)限定で今年もレスイズモアとのコラボルアーの受注あり。それが上の画像のレスイズモアのアバクスをベースに、うちが塗ってパーツチューンを施したプラグと、その逆にレスイズモアが塗ってパーツチューンを施すコズモ。(コズモの画像は後日)これはあえてあまり解説はしますまい。

 

 こちらもいつものディーラー、それから全国の釣具屋さんにてお問い合わせを。

| - |
アウトロー

 

 恒例の新年会 at Zinhoは、津波ルアーズ周辺の人たちとの親交がより深まった実に良いパーティーだった。ビンゴ大会で盛り上がって、ギター弾いて歌って、飲んで騒いで喋ったら、あっという間にミッドナイトでした。今年も良い一年になりそうな予感。

 

 それはいいのだけれど、俗にお尻に火がついた、と言うやつか、来々週末のフィッシングショーとその直前の魚矢(問屋さんです)の展示会を控え、仕事がタイトになりつつある今日この頃だ。


 問屋という存在は、うちのように量産のプラスチックをリリースするブランドにとっては無視することのできない大切なシステム。このところ、直のディーラーだけではウッドよりはるかに多い数量のプラスチックルアーを裁き切るのは難しい現状があり、トップウォーターに力を入れてくれている魚矢さんによって、うちと直接取引のない全国の釣具店に実質卸せると言うことは、ずいぶん助けにもなっているのです。実際は津波ルアーズが全国津々浦々で買えるというにはまだまだほど遠いとは言うものの。

 

 うちのような小さくてマニアックなメーカーが、量産ルアーを毎年のようにリリースするということはちょっとした冒険でもあるし、見ようによっては無謀と言えなくもない。ならばどうして?という意見もあるけれど、最初にルアーを作り始めた頃からプラスチックルアーは一つの夢で、これを継続することは俺にとってとても大事なことなのだ。ウッドルアーがアイデンティティであるのと同じくらい。

 

 そんなわけで、ひょんなことから趣味の釣りを仕事にしてしまった、鳴かず飛ばずだったバンドマンは、釣り業界なんていう次元の違う世界でいつの間にか奮闘する羽目になったのでありました。直のディーラーを相手にしている分にも、最初はアウトローを意識せずにはおれなかったのだけれど、問屋っていうのはそれどころではないくらいに俺にとっては異世界なのである、未だに。

 

 

 その魚矢の展示会で受注を開始するのは、先日もお知らせしたSweepy DBで、これのカラーサンプルが昨日ようやく塗り上がる。(今日は休みをいただいたので画像は明日以降に)結局、2色共にグリグリということにした。グリッターって見ようによってはケバケバしく、悪趣味と言えばそう言えないこともない。実は俺もそのあたりが昔は苦手だった。しかし、ルアーの場合はこのケバケバしいフラッシングこそは魚を惹きつける要素であるから、無視するわけにはいかないわけで、これをセンスよく料理することがルアー作りの醍醐味でもある。それに実際「釣れる」カラーであることは間違いのない事実。今じゃ俺もこれが嫌いじゃないし。

 

 ただ、今回サンプルをいくつか作ってみて改めて痛感したのは、これがとっても手間がかかるということ。いつもこれを何十個という単位で塗っているジョニーが「苦労をわかっていただけましたか?」と思わず嫌味を言ってしまうくらい、これって大変なのだ。と言うわけで、今後はこれの値段について一考することにしたので悪しからず。

 

 それから、フィッシングショーの業者日限定で受注するのは、レスイズモアとコラボのスウィッシャー=モルディン・アバクスと同じくコラボのコズモDB(ミノーイングモデル)だ。共に発泡ウレタンのモデル。うちが塗るアバクスのサンプルが塗りあがったのも実は昨日。コーティングしてこれを組み上げるのにもう少し時間がかかるので、ま、ギリギリセーフですね。画像はレスイズモアが塗るコズモDB共々どうかお楽しみに。フィッシングショーの業者日限定受注なので、両ブランドの取扱店、あるいは最寄りの釣具店にて、お問い合わせを。

 

 

 そんな慌ただしい中、オンラインストアをちょっぴりリファイン。なんとコンビニ・宅急便センター受け取りに対応、しかも楽天ペイも使えるようになりました。さらには会員登録も可能に。そうすれば二度目からの個人情報の入力も不要です。

 

 そのオンラインストアでは新たにルアーもいくつか購入できるようになっています。昨年リリースしたばかりのプラスチックルアー=Sweepy J DP、ウッドルアーはCataventoSweephonic Cigar、それにSwing Ritmoまで。(カラーによっては在庫切れあり)

 

| - |
Song For My Father

 

 今日の淀川はいつになく穏やか。風もそれほどなく、二三日前のように痺れるほど寒くもなく。そんなわけでテストはいつもの溜まりではなく本流で、いつになくスムースに進む。寒くないとは言うものの、この季節にSUPやってる人がいてちょいと驚いたけれど。

 

 フィッシングショーが近く、3月には名古屋のキープキャストと九州フィッシングショーが控えていることもあって、テストはもちろん、このところかかっている仕事が佳境を迎えつつある。穏やかだった淀川とは裏腹になんだか少しあせりを感じ始めないでもない今日この頃。

 

 そんな仕事の一つ、次にリリースのルアーが冒頭の画像。2年ほど前にリリースしたWhippy Jにリップを取り付けて、ウォブリングあるいはウェイキングとジャークに特化させ、いわゆるライブリーにリファインしてある。このサイズ、この体高のプラグがアクションする様はやっぱりインパクトがあるし、Whippy Jとはもちろん別物だし、新機構のプロップもなかなかの働きだし、単に「これにリップを付けてみたら?」と言うごく単純な発想から始まりはしたものの、それ以上に面白いものに仕上がったと思っている。リリースは2月末予定。お楽しみに。

 

 

 テストが大詰めを迎えているのがこのSweepy DB、フィッシングショー期間に受注が始まる魚矢別注のルアー。比重とウェイトを再度見直すと言う作業がテストの主な目的だ。それは再リリースする際にはいつもする作業と言えばそうなのだけれど、今回は諸事情でちょっと手こずった。それもまあようやく解決を見ようかと言うところ。

 

 今回は俗に我々が言うところのグリグリ、つまりは大ぶりなグリッターを全体にまぶしたものも製作しようと思っている。こうすると全体のウェイトが増すのでその辺の調整も。ウッドの場合は実はグリグリには軽いブランクを充てて調整する。ところが比重がウッドより安定しているウレタンではそうもいかないので、そこは良し悪しが逆転する矛盾が生じることになる。そういうのがルアーの面白味とも言えるのだけれど。

 

 そんなわけでDB(ウレタン)でグリグリをやることを避けてきた経緯がある。それにせっかく少し価格帯を下げているDBで、手間がかかるグリグリをやるのは果たしてどうなの?という問題もある。それでも、年の初めのフィッシングショーということで、ちょっとしたスペシャル感を出したいと思いまして。ま、思うほどそういう意図って伝わりにくいもの、ということもわかってはいますが。

 

 テストはこれだけではなくて、アイデアを年末にようやく形にしたサンプルいくつかも含めて複数を同時に進めている。そのどれもが実際にものになりそうで、忙しくはあるもののそれはそれで喜ばしく、来たるシーズンに向けて俺自身もとても楽しみ。メキシコ遠征にも当然持ち込めるし。

 

 

 今日のブログのバックにはホレス・シルバーのSong For My Father。アルバムはもちろん、俺はこのジャケットがとても好き。アルバムのカバーに父親の写真を用いるなんてちょいと粋である。だからこそ使ったというのもあるのだろうが、写真自体も出来過ぎといっていいくらいにいい。そのアングルも小粋なハットとスーツも、タイトルとロゴだけのブルーノート特有のシンプルなデザインによく似合っていて完璧だ。それになんて暖かな笑顔なんだろう。

 

 もちろんこんなにいかした紳士ではなかったけれど、これを見ていると死んだ父親を想い出す。自分自身が父親になってみると(未だに信じられない思いではあるけれど)余計に、孫の顔を見ることのなかった父親の存在をこうして想い出すことに幾らかの切なさがともなうようになった。不思議なもので。

保存保存

保存保存

| - |
このところのお仕事 その2

 

 昨夜DVDで見たマンチェスター・バイ・ザ・シーが思いの外良い映画で、未だその余韻が頭の隅っこに残る。このところ映画から遠ざかってしまっている俺だから、予備知識もなく適当に借りたというのにね。得した気分ではある。見る者の人生経験をも引っ張り出させるような、信じられないような悲哀とだからこそのちょっとした幸せのある、そんな映画。

 

 さて、今日の淀川もひどい寒さだった。いつもの溜まりの日陰をよくよく見ると氷さえ張っている。人生も50年を過ぎると記憶が曖昧ではあるけれど、そんなの見たのは初めてではなかったか。試しにそっちに向かってキャストしてみたら、案の定コンっと硬質な音がしてサンプルのプラグがあえなく転がった。

 

 それでも今日は少しテストが前進した気がする。寒さの中、指先の感覚を失くしつつ、テストした甲斐があったというもの。

 

 

 ステッカーのデザインもいくらか進む。今年は2種類作ろうと思っている。冒頭のは昨日載せたデザインを少々加工してみたもの。ギター型のやつも同じく。こんな風なエイジングを施すかどうか目下のところ思案中である。さていかがでしょう?

 

 

 BGMはジミー・スミスとウェス・モンゴメリーが鳴っていたけれど、いつの間にかコルトレーンに。こんなにも寒い冬の夕刻には、こうした熱いジャズ(熱さの質は異なっているとは思うけれど)が、澄んだ空気を通して体に染み入る。それは決して気のせいではないと思います。

 

| - |



































ARCHIVES

TOPICS

CATEGORIES



Recent Items